nicolas3周年。

nicolas、無事に3周年をむかえることができました。

今日の3周年イベントでは、sugar meさんの歌と前田ひさえさんのウインドウドローイングのセッションに、nicolasも朗読で参加させていただきました。
本当に、歌と、絵が、素晴らしかったので、僕たちの朗読の出来の良し悪しなんて全然気にならないぐらい、みなさんに喜んでいただけたのではないかと思っています。

僕たちが「nicolas」という名前になったのは、今からだいたい10年ぐらい前。
たまたま個人的に映画のイベントの仕事を頼まれたときに、「こういうケータリングみたいな活動をするなら、名前が必要だろう」と、なんとなくつけた名前でした。
それから数年して、ケータリングチームだったnicolasは、お店になりました。
物件の契約をして、さあこれから開店準備を始めようというときに、東日本大震災が起こりました。
工事の業者さんが見つからなかったり、世の中がどんよりしたり、「こんなときにお店なんてやってる場合なのか?」なんて考えたり、いろいろありました。
そんな中で2011年5月1日にオープンし、あれからもう3年です。

なんとなくつけた「nicolas」という名前は愛着が湧いて特別なものになりました。
3年前に戻って、あるいは10年前に戻って、最初から全部やり直したとしても、今よりいいnicolasを作れる気がしません。

古着屋をやっている友人の、べこちゃんの言葉で、大好きなものがあります。
「お店を出したきっかけは?ってよく聞かれるのだけど、回を重ねる毎に選ぶ言葉が決まってきて、どんどん味気ない回答になっている気がする。もっとドラマチックで小さな奇跡みたいなものがいっぱいあったはずなのに。本当は私の半生をダイジェストで語りたいので、2時間位の尺とビールをください。」

nicolasも、小さな奇跡の積み重ねでここまできました。
これからも小さな奇跡を積み重ねていこうと思っています。

みなさんにとって、「nicolas」が、愛着のある特別なものになりますように。