自分は誰でもなくて、 誰かと話してもいいし、 誰とも話さなくてもいい。
きっと、ちょっと前は、
現実からの逃げ場として、ネットがあった。
ネットへ逃げてきた人が多すぎて、
ネットの居心地がよくなくなってきたのかな。
世の中はきっとすごくよくはならないし、
しあわせなふりをするのにも疲れてきた。
音楽や小説は、
今でも変わらず寄り添ってくれている。
ネットの居心地が悪くなったら、
現実にも居場所はいくらでもあるんだよ。
匿名の人として、
誰かとコミュニケーションをとれる場所は、
現実でもあるんだよ。
飲み屋とか、スナックとか、
あと、
カフェとか、ね。
自分は誰でもなくて、
誰かと話してもいいし、
誰とも話さなくてもいい。
そんな場所が、実在するみたいだよ。
そこには、
コーヒーがあって、料理やお酒もあって、
音楽や小説が、
無責任なとなりの誰かが、
寄り添ってくれる場所みたいだよ。
神と崇めるような人がいて、
その人が奇跡を見せてくれて、
誰も彼もが熱狂、心酔するような、
そんな場所ではないかもしれないけど。
誰でもないただの人がやっている、
わるくない場所。
今のそこに疲れたら、
こっちに帰ってきたらいいと思うよ。