ゲンスブールと女たち。

「ゲンスブールと女たち」を観る。もうここしばらく映画を観ておらず、「観ねば!」という焦燥感すら感じていました。そんな折、うってつけのゲンスブール。

とにかく、オープニングから煙草、煙草、煙草。セルジュ・ゲンスブールといえば煙草、ですから当然といえば当然なのですが、昨今の世界的な嫌煙ムードに真っ向から唾を吐くような煙草のオンパレード。賛否はもちろんあると思いますが、僕は痛快でした。というか、ゲンスブールの映画をつくるのに煙草のシーンを自粛するくらいなら、そもそもそんな映画作らないほうがいい。ことゲンスブールに関してはそう思います。「空気を吸うのが嫌いだから煙草を吸っている」と言っていた人ですから。とはいえ、今のご時世で子供時代のゲンスブールが煙草を吸うシーンをこれでもか!と入れたのは正直すごいな、と思いました。R指定が入ったいちばんの原因は、性的なシーンよりもむしろこちらなのでは。

ボリス・ヴィアンとの即興や、ジャンゴのくだりもよかったのですが、後半ちょっと寝ちゃいました。気持ちよくて。

そして、なにより、ゲンスブールとバーキンの部屋の床。nicolasの床とおんなじでしたよ。白のタイルにネイビーのダイヤ模様。なんかすごいうれしい。床、必見ですよ。この映画いちばんの見どころです。

「カフェのBGMとして、ゲンスブールはちょっとベタすぎるから」という嫁を説得して、ちょっとゲンスブールをかけたいな。